2026年10月24日に報じられた新たな研究によると、お茶の飲み方が心臓血管の健康に影響を与える可能性が示唆されています。
この研究は、中国の30歳から79歳までの成人48万5,000人以上のデータを約9年間にわたり追跡調査したものです。調査の結果、心臓発作、脳卒中、末梢動脈疾患など、1万4,800件以上の心血管関連の病気が確認されました。
研究では、お茶を週に3回以上飲む人は、飲まない人に比べて心血管疾患のリスクが約11%低いことが示されました。特に、日常的に活動量の多い非喫煙者でこの傾向が顕著でした。また、適度な濃さのお茶を飲むこともリスク低減と関連していました。
お茶の種類については、緑茶にも効果が見られたものの、紅茶の方がより一貫して心血管疾患のリスク低下に関連していることが判明しました。お茶に含まれるポリフェノールなどの天然化合物が、抗酸化作用や抗炎症作用を持ち、血管の保護や血圧低下に寄与する可能性が指摘されています。
一方で、やけどするほど熱いお茶を飲む習慣は、心血管疾患のリスクを約16%高める可能性も示されました。常温か、熱すぎない温度で飲む方が、リスク低減に繋がると考えられています。また、1日に6~8杯のお茶を飲む人が最もリスクが低かったものの、過剰な摂取は推奨されていません。カフェインの摂取量にも注意が必要です。
この研究は医学誌「ジャーナル・オブ・インターナル・メディシン」に発表されたもので、お茶の温度は参加者の自己申告に基づくなど、いくつかの限界も指摘されています。現時点でお茶を飲む習慣がない人が無理に始める必要はなく、定期的な運動や健康的な食生活など、心血管疾患のリスクを下げる他の方法も有効であると述べられています。