2026年10月28日に報じられたところによると、日本の高市早苗首相とドイツのメルツ首相は、首相官邸での会談を通じて、経済安全保障と防衛分野での協力強化に関する共同宣言を発表しました。

この会談では、中国の覇権主義的な行動やロシアによるウクライナ侵攻といった国際情勢が議題となり、両国が共有する価値観と利益に基づき、国際秩序の維持に向けて連携する方針が確認されました。特に、人工知能(AI)をはじめとする先端科学技術分野での協力拡大に焦点が当てられ、両首脳は「AIハイレベル対話」の設置で合意しました。

防衛協力においては、高市首相が部隊間協力の深化や防衛産業分野での連携推進に言及。メルツ首相は、日本、イギリス、イタリアが進める次世代戦闘機開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」へのドイツの参画に意欲を示しました。

また、中国による重要鉱物や半導体の輸出規制を踏まえ、戦略物資のサプライチェーン強化でも一致。メルツ首相は、高市首相に来年のベルリン訪問を招請しています。

両首脳はインド太平洋地域やウクライナ情勢についても意見を交わし、メルツ首相は台湾海峡の緊張状態に懸念を表明しました。この会談には約30名の企業幹部が同行し、核融合などの先端分野で官民合わせて計33件の覚書が署名されました。メルツ首相の訪日は昨年5月の就任後初めてとなります。