2026年10月29日に報じられたところによると、米国の大手フードデリバリーサービスであるDoorDashが、食料品配送大手のInstacartを170億ドルで買収することに合意しました。この買収により、両社のサービスが統合され、食料品や食品のオンラインデリバリー市場に大きな変化をもたらす見込みです。

買収額はInstacartの1株あたり65ドルで、この合意は国内最大級の食料品・食品配送企業2社を一つにまとめるものです。DoorDashは、今回の買収によって、より多くのスーパーマーケットがInstacartのプラットフォームを利用してオンラインストアを運営できるようになり、地域社会に利益をもたらすと説明しています。

DoorDashの共同創設者兼CEOであるトニー・シュー氏は、Instacartが長年にわたり食料品店のオンライン化に貢献してきた一方で、DoorDashはデリバリーネットワークと技術を構築してきたと述べています。両社が一緒になることで、あらゆる規模の店舗にさらなるツールを提供し、食料品デリバリーの可能性を広げられるとしています。

消費者にとっては、選択肢となる店舗が増え、より迅速な配送オプションが提供され、地元での買い物時に節約できる機会が増えるという恩恵があるとされています。DoorDashは、Instacartの既存の約10万店舗に加え、さらに5万以上の店舗でInstacartの顧客が買い物できるようになると発表しています。

Instacartは2012年に設立され、米国とカナダで食料品およびコンビニエンスストアの配送を専門としています。一方、DoorDashは2013年にサンフランシスコでレストランデリバリー事業として創業し、パンデミックによる需要増を受けて2020年には食料品配送にも事業を拡大しました。市場調査会社Consumer Edgeによると、DoorDashは2024年末時点でフードデリバリー市場の約61%のシェアを占めており、Uber EatsやGrubhubを上回っています。

両社は合併完了まで別々の事業体として運営される予定で、合併完了は2027年後半から2028年初頭を見込んでいます。DoorDashは、買収後もInstacartのブランド、技術、アプリを維持する計画です。