2026年10月19日に報じられたところによると、実業家のイーロン・マスク氏が、全米の子供たち一人ひとりに自身の宇宙開発企業SpaceX(スペースX)の株式を贈与する意向を表明しました。この取り組みは同氏にとって初の大規模な試みとなります。

この発表は、ソーシャルメディアへの投稿を通じて行われました。マスク氏は今回の株式贈与を「多くの第一歩となるだろう」と述べていますが、具体的な配布方法や詳細については現時点では明らかにされていません。米国国勢調査局のデータによると、米国には約7,300万人の子供がいるとされています。

マスク氏はSpaceXの筆頭株主であり、その株式の10.5%を保有しています。金融データ会社FactSetによると、同社が今年初めに上場した際、マスク氏の保有株は48億株に達し、一時的に世界初の兆万長者となりました。SpaceXの株価は、贈与発表日である10月19日午前の取引で、1株あたり149.49ドルに達しています。

今回の贈与は、最近導入された「トランプ・アカウント・プログラム」を活用する可能性も指摘されています。このプログラムは、米国財務省が策定した新ルールに基づき、寄付者が譲渡益税を支払うことなく株式を寄付できる仕組みです。同プログラムには、2025年1月1日から2028年12月31日までに生まれた米国市民の子供最大6,000万人が自動的に登録され、政府から1,000ドルの初期資金が提供されることになっています。

マスク氏のこの動きは、人工知能企業Anthropic(アンスロピック)が自社株式の5%を新たな「公共利益」基金に拠出すると発表した翌日のことです。Anthropicは、AI研究が公共の利益と営利の両方に貢献するという使命を掲げています。