2026年10月6日付の報道によると、日本の警察当局が国際的なハッカー集団「Qilin(キリン)」の主要メンバーとみられるロシア国籍の男を拘束し、ドイツへ身柄を引き渡したことが捜査関係者への取材で明らかになりました。
「Qilin」は、世界中の企業に対しランサムウェア攻撃を仕掛けてきたとされており、データの暗号化を通じて多大な被害を与えてきた国際的なサイバー犯罪集団です。2025年には、日本の食品・飲料大手であるアサヒグループホールディングスに大規模なシステム障害を発生させ、その犯行声明をインターネット上で発表しています。
関係者によれば、ドイツ当局はドイツ企業を標的としたランサムウェア攻撃への関与が疑われるこのロシア人男性を以前から捜索していました。容疑者が日本に滞在しているとの情報を受け、日本の当局が男性を特定し拘束。その後、ドイツ側の要請に応じて身柄をドイツへ引き渡したとのことです。
日本の警察庁の発表では、2026年上半期に確認されたランサムウェア攻撃は123件に上り、半期ごとの過去最高記録を更新しています。今回の引き渡しは、サイバー犯罪に対する国際的な協力体制の重要性を示す事例となります。