日本政府観光局(JNTO)が2026年10月21日に発表したデータによると、同年第3四半期(7月から9月)における訪日外国人の消費額は、前年同期比3.2%増の2兆2100億円(約139億ドル)に達しました。

この消費額の増加は、同期間の訪日外国人数の減少と並行して起こっています。第3四半期の来日者数は前年同期比で4.8%減少し、9月単月では310万人の来日があり、こちらも前年比5%減となりました。8月には9.6%の減少が見られ、2026年1月から9月までの累計来日者数は3073万人で、前年同期比2.9%減となっています。

この訪日者数減少の背景には、2025年11月以降に中国当局が国民に対し日本への渡航自粛勧告を発令している影響があるとJNTOは指摘しています。これにより、訪日観光客の大きな割合を占めていた中国からの来訪者数が大幅に落ち込みました。9月には中国からの来日者数が前年比44.5%減の43万800人となり、1月から9月までの累計では55.5%減の334万人にとどまっています。

中国からの旅行者の減少は消費額にも影響を与え、第3四半期における中国からの訪日客消費額は3583億円と、前年比39.8%減少しました。ただし、一人当たりの支出額は22.1%増の29万4560円となっています。

来日者数全体の減少にもかかわらず消費額が増加したのは、クルーズ船の乗客を除いた一人当たりの支出額が第3四半期に6.1%増の23万3677円と大幅に伸びたためです。支出の内訳では、宿泊費が35.2%と最も大きな割合を占め、次いでショッピング関連費が続きました。