2026年10月2日付けで報じられたニュースによると、アメリカで最も権威ある賞の一つである「マッカーサー・フェロー」に、テキサス州から3名が選出されました。その中には、ダラス在住の歴史学者であり作家でもあるアリエル・ロン氏が含まれています。ロン氏はサザンメソジスト大学(SMU)のクレメンツ・センター・フォー・サウスウェスト・スタディーズを指揮しています。

マッカーサー・フェローシップは、ジョン・D・アンド・キャサリン・T・マッカーサー財団が芸術家、科学者、学者に贈る賞で、「天才奨学金」としても知られています。この賞は応募制ではなく、財団が秘密裏に進める多段階のプロセスを経て授与されます。選出されたフェローには、5年間で総額80万ドル(約1億2千万円)の奨学金が、用途を限定されずに支給されます。

ロン氏の研究は、19世紀アメリカにおける北部農業が経済成長と連邦政府の権力形成にどのように影響を与えたかに焦点を当てています。2020年に出版された著書「Grassroots Leviathan: Agricultural Reform and the Rural North in the Slaveholding Republic」では、産業が発展した北部と農業が盛んな南部という従来の概念に異議を唱えています。

2026年のマッカーサー・フェローには、ロン氏の他にサンアントニオを拠点とする画家ヴィンセント・バルデス氏と、サンマルコスのテキサス州立大学で法医学人類学者として活躍するケイト・スプラドリー氏も選ばれました。バルデス氏はメキシコ系アメリカ人の生活を描いた超写実的な絵画で知られ、スプラドリー氏はテキサス・メキシコ国境で亡くなった移民の身元特定と本国送還を行うプログラム「オペレーション・アイデンティフィケーション」を設立しました。マッカーサー財団は、このフェローシップを個人の独創性、洞察力、そして可能性への投資であると位置付けています。