2026年9月26日、Nikkei Asiaが報じたところによると、ソニーグループ傘下の半導体部門であるソニーセミコンダクタソリューションズは、世界中の約8000人の従業員に対し、原則オフィス勤務とする方針を指示しました。

この動きは、同社が「フィジカルAI」(現実世界で機能するAI)の開発を強化するための一環とされています。AI技術の急速な進化に伴い、物理的な世界でデータを収集し、それに基づいて学習・実行するAIの開発が、半導体業界において重要性を増しています。ソニーセミコンダクタソリューションズは、画像センサー技術において世界的に高いシェアを持っており、この技術とAIの融合を加速させる狙いがあると考えられます。

同社は、AI開発における創造性やイノベーションを促進するには、従業員間の対面でのコミュニケーションや共同作業が不可欠であると判断した模様です。リモートワークが普及する現代において、大規模なオフィス回帰は珍しいケースと言えます。この方針は、具体的な場所や部署を特定せず、グローバルに展開する約8000人の従業員に適用されるとのことです。

フィジカルAIの開発には、多岐にわたる専門知識を持つエンジニアや研究者の密接な連携が求められます。オフィスでの共同作業を重視することで、アイデアの創出や問題解決の迅速化を図り、競争の激しいAI分野での優位性を確立したい意向がうかがえます。ソニーセミコンダクタソリューションズは、AI技術を核とする新たな半導体製品やソリューションの開発を加速させる方針を示しています。