2026年10月30日に報じられた情報によると、同年11月に行われるダラス郡の住民投票には、同じ名称の「提案A」(Proposition A)が二つ含まれており、投票者の混乱を招く可能性が指摘されています。これら二つの提案Aは、それぞれ異なる政府機関が発議したもので、内容も大きく異なります。
ダラス市の提案A:公共安全施設への債券発行
ダラス市が提案する「提案A」は、公共安全施設プロジェクトのための総額4億4,300万ドルの一般債券発行を住民に承認を求めるものです。この資金は、ダラス警察署の法執行訓練センターや公共安全訓練施設、緊急オペレーションセンター、911施設内の物品保管室、証拠車両保管施設、犯罪捜査ラボ、そして消防署の建設・改修などに充当される計画です。
市は、この債券の元金と利息を含む返済額を約6億2,960万ドルと見積もっており、償還期間は最長20年を見込んでいます。
ダラス郡の提案A:ホームレス支援のための固定資産税増税
一方、ダラス郡が提案する「提案A」は、固定資産税率の引き上げを住民に求めるものです。これにより、年間約1億ドルの追加歳入を確保し、ホームレス問題の削減に向けたプログラム、具体的には住宅支援やメンタルヘルスサービスなどに充てられる計画です。
郡の投票文言によれば、この追加資金はホームレス状態の人々の自立支援、野営地の解消、メンタルヘルス治療へのアクセス向上、および安定した住宅を提供するプログラムの支援に使われます。この増税により、平均的な住宅所有者にかかる負担は年間約60ドル、月額約5ドルになると支持者は主張しています。連邦政府のパンデミック関連資金の一部が終了する中、ホームレスサービスへの安定的かつ継続的な資金源を確保する狙いがあります。
同じ名称の提案が並ぶことで、投票者が内容を誤解する可能性について、複数の擁護団体から懸念の声が上がっています。